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#column:相談案件「不当解雇について」

ここ数日、とある知り合いから相談を受けておりました。
内容はというと、勤め先でかなりの額の残業代を支払ってもらえず、あげくに不当解雇された、
という物で、未払いの残業代及び深夜手当てと解雇予告手当ての請求について。

もちろん会社が悪いです。
労働基準法では、基本労働時間が一日8時間、週40時間、それを超える労働者使用に関しては
残業代25%増し、深夜手当て25%増し、と決まっています。
これは任意ではなく、法律で定められた義務です。
(エージェント雇用契約や年俸制、歩合制はこの限りではないです。)

会社側の言い分を簡潔にまとめると、
・年一回の昇給があるから残業代はつかない。(意味不明)
・月給制なので月何日でも(10日だろうが30日だろうが)出勤させてもよい。(オイオイ)
・他、なぜか介護保険が差し引かれていたり(20代・健康) 労災の処理が曖昧だったり
そもそも雇用契約を交わしておらず、本当に正社員として雇用されているのかも不明、
もちろん明確な雇用条件も不明。

いやはや、無茶苦茶です(笑)
昇給と残業代は全く別。それはそれ、これはこれ。別腹。
月給制は、「休みは会社規定でいついつ(平均週一日以上)」と契約で交わされた
雇用条件に対して支払うもので、もちろんそれを超える日数の労働提供に対しては対価を
支払う必要があります。
そして、使用者(会社)は、労働者に対して「労働時間、休息時間、休日、就業内容、
就業規定、各種手当て、福利厚生」など、雇用条件を書面にて提示し、
労働者の承諾、署名捺印を得る必要があります。
正社員雇用ならなおさら。(まあ、そこらへん曖昧な会社も多いのは事実ですが)
また、会社規定の就業時間を超えて労働させる必要がある場合は、労働組合、又は、
雇用している労働者過半数以上の代表者との書面での協定を交わし、
労働基準監督署へ提出しなければいけませんが、当然のようにしていない。
これは、36協定というものなんですが、その中で認められている残業時間は
週15時間、1年間で360時間が限度となっています。
で、書類に目を通したところ・・・
なんとひどい月では1ヶ月で1年間分ぐらいの残業時間になっておりました。びっくり。
少ない月でも100時間単位の残業が。×1年間。
それに対して1円も支払わない姿勢にある意味スゲー!って思いました(笑)

で、労働基準監督署の方にも相談に行ったようなんですが、報告を聞いた上では
まあ、あれですね。やっぱりお役所仕事というかなんというか。
数字や証拠、書面を前提にした解決法や会社の調査には目が向くようですが、
労働者の権利を守る、守られるべき権利がなんなのか、なぜ守られなければいけないのか、
もっと掘下げて、労働者に対して本当の意味で親身になってあげればもっと変わると
思うんですがね。 なんか表面的というか、マニュアル通りの処理作業というか。

で、その中で腹が立ったのが、初期段階で中途半端に訴訟の提案までしていた事。
相談者の彼が、正義感に燃えていたんです。仲間のために会社を変える、会社をこらしめる
、そのためには訴訟も覚悟してる、って感じで。
それ自体は別に悪い事でもなんでもないんだけどね。嫌いじゃないんだけどね。
嫌な予感がしたので呼び出して話を聞いてみるとやっぱりこういう事でした。
当たり前な法律知識と、中途半端な訴訟の提案でやる気が出ちゃったみたいです。
まあ、簡易裁判所から支払命令と内容証明送ってもらう、ぐらいなら手っ取り早いから
俺も薦めますけどね。むしろ今回もド頭に薦めましたけども(笑)

訴訟なんて、よっぽどの内容でもない限り20代の青年に安易に提案するものではない。
多額の弁護士費用やら裁判費用がかかる上、相手側が意義申し立てや控訴してくると
長引くは金かかるはで、少なくとも100万200万の請求で訴訟なんてするもんではない。
まあ、今回のケースは控訴も棄却されるぐらい100%勝ちますけどもね。
でも、勝てばいい、という問題でもなくて。
やはり訴訟までいくぐらいの話になると、間違いなく会社に行政執行が入ります。
そうなったらもう個人の範囲を超えて、全従業員に対する不当拘束に対する支払い命令も
出るし、その支払い経費を捻出するためにリストラもあるかもしれません。
稼動許可の取り消しや営業停止になる場合もあります。最悪の場合、倒産する
事にもなりかねません。もちろん、個人的にはこんな会社は潰れた方がいいと思う。
が、そこで働いている従業員はどうでしょう? 相談者の彼は不当な扱いに我慢が
出来なかった。正しいと思います。しかし、それを我慢してでもその賃金で生活を支えている
人や、家族を養っている人達がいるのも事実で。
この扱いを納得の上で働いている人や、もしかしたらこの仕事に喜びややりがいを見出して
働いている人だっているかもしれません。
例えば会社が行政執行や倒産になった場合、困る人達も大勢いるわけです。
個人の正義が必ずしも社会にとっての正義、組織の正義だとは言えないわけです。
そして、そんな背景や二次的に起こる問題を考えず、もしくは伝えず、安易に訴訟を
提案してその気にさせたお役所に少なからず怒りを覚えるのです。

俺はその話を聞いて、そこまでやるならまず賛同してくれる従業員を集めて労働組合を
作るように提案しました。2人から作れますが、過半数以上を集める事で
発言力が強まったり、個人としてではなく、労働者全体の意見として権利請求を行う事が
出来、会社はそれに対して話し合いの場を持つ事、正当な権利に対しては即座に
履行する事が法で定められています。
それに、万が一訴訟になった場合でも、費用の分散が出来るし、過半数以上の組合であれば
実質全従業員としての申し立てとなり、文句も出ません。
まあ、他の従業員は多分動かない、との事だったので、じゃあ、自分の権利を守る事だけに
集中したらいいじゃない、的なとこで収まったんですが。
訴訟や組合やと言って大ごとにしてしまうより、自分の権利を守るだけなら、個人的に示談
にしてしまう方が結果的にいい場合もあるし、中途半端な知識や覚悟で法や民事の領域に
入ると身を滅ぼす事になりかねません。
でも、ここまで考えてトータル的に最善の策を提案してあげるのが、特にお金や人生に関わる
相談に乗る、という事の責任やと思うのは俺の考え過ぎですか。

結果としては、解雇予告手当て、未払い金共にある程度納得できる金額を払ってもらえた
ようでよかったです。 普段はそんなに活動的には見えない、というかおとなしい子だと
思っていたんですが、今回はすごい能動的に動いていて、感心しました。
ちょっと見る目が変わりましたね。彼自身ががんばった結果だと思います。
でも、変な方向に進まなくてよかったです(笑)

今回の件、やはり会社が圧倒的に悪い。けど、俺自身は労働者側も悪いと思うのです。
いくら法で決められてるからと言っても、社会で働く人間はある程度我慢していると
思います。おそらく30分や1時間、それ以上のサービス残業やその他色々、我慢していると
思います。固定収入の確保や人間関係、環境保全のために、法どうこうではない部分で
仕方のない事だとは同じ社会人として、理解は出来ます。それが現実の社会だという事も。
しかし、逆に言えば、当然の権利を主張しない、自分の権利を簡単に放棄してしまう事が
理解出来ないのも事実です。

「これが社会というものだからある程度の不当な扱いは我慢する」 ではなく、
「ある程度の不当な扱いを我慢するからこのような社会体質になった」
という事だと思います。
かと言って今すぐに社会が理想通りに激変するわけでもなく
現実にちょっとぐらいの事をいちいち文句つけてたらやっていけないのも事実ですが、
あまりにも度が過ぎる場合は勇気を出して申し立てるなり請求するなりしてもいいかと。

とりあえず、世の中の経営者はもちろんですが、雇われる側も権利を守るために
最低限の労働基準法ぐらいは勉強しておくべきなんでは、と思いました。

まあ、今回の件、自分が当事者だったら損害賠償と慰謝料も乗せて請求して
さらに嫌がらせで行政執行手続きコースだったと思います(笑)
人に言う事と自分事とは違うのです(^_^)テヘ
ちなみに、弁護士資格がないのに法的な助言をする事は厳密には禁止されてるんですが
そこはスルーでお願いします。
でも、36協定をなぜか31協定で覚えていて、なんか響きがおかしいと思って調べてみたら
36協定だったり、俺もあんまアテにならんなーとか思いました(笑)
この機会にもう一回民法の勉強でもし直したいなーとか思ったけどそんな時間は
当分なさそうなのでやめとこう。
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