ShiNO│フリーライター
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行ってらっしゃい

そろそろ白くなってきた息に肩をすくめながら
会社や学校へ向かう人達の背中のいくつかの
操り人形のように力無く肩を落としてとぼとぼと歩くその背中には
まるで死地へと赴く覚悟のような力強さと、
なんだか諦めのような情けなさが背広の形で張り付いては
肌寒い風に弱々しく揺れる。

そんなありきたりな朝の風景に 他人事のようにすれ違いながら
なぜだか僕まで切なくなってしまうから 特に寒い季節はあまり好きじゃない。

乗り遅れたバス停から 少しだけ息を切らして見送ったなら
僕は歩いて 路地裏を抜けよう。
近道かもしれない。近道じゃなくてもいい。行き止まりなら 帰って眠ろう。

取り残されたような僕は。
先走ったような僕は。
なんだか今日も自由です。

そんな僕の「行ってらっしゃい」、なんて 大きなお世話なんだろけど
自由に生きるのはとても不自由で 不自由な生き方を選んだのは
いつか自由だった自分。
自由のその先には 必ず不自由しかなく
もしかしたら 自由のその前も やっぱり不自由なのだ。

不自由で理不尽な人生や世の中を嘆くなかれ。
全ては僕やあなたの自由が選んだ事なのだ。選択の自由があったのだ。

ようするに生きるって大変だぜちくしょう!って事だぜちくしょう。

それでも僕は 今日もきっと自由です。
猫になりたいです。
生まれ変わったら できれば猫になりたいです。


「行ってらっしゃい」。
そして「おやすみなさい」。
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Alive

かつて僕をよく知っていたらしき人が
「変わらないね」、って さも懐かし気に。

かつて僕をよく知っていたらしき人が
「変ったね」、って 知った風な顔で。

僕の何や何をすくい上げて
あなたにとっての僕が決まったんだろう。

本音と偽りを繰り返して
いつしか僕でさえ
本当の自分なんてものは解らなくなったというのに。


"Alive"
それでも僕という一人は確かにここにいて
また 朝を迎える事が出来たらしい。
もしも今日と同じ明日が来るのなら
僕はきっと生きる事をやめるんだろう。
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